第二種電気工事士の複線図をかんたんに描くコツを紹介します。

複線図をかんたんに描くコツを紹介したブログの画像
この記事を読むのにおすすめな人
  • 第二種電気工事士の試験を受ける人
  • 複線図の書き方が分からない人
  • 第二種電気工事士について初めて学ぶ人
  • 複線図の書き方のコツを知りたい人
ブッチ

こんにちは!ブッチ(@donbucchi3)です!

第二種電気工事士の試験勉強お疲れ様です。

試験勉強をしている時にいくつかの壁が立ちふさがります。

その一つに複線図というものがあります。

複線図に苦戦している受験者の方々はたくさんいると思います。

かく言う僕もその一人でした。

しかし、安心してください。

この記事を読めば複線図について理解することができ、複線図を書くこともできる様になります。

ついでに、リングスリーブ圧着サイズを簡単に覚える方法や候補問題の記号一覧もお伝えします。

記事を読み終える頃には、複線図が理解できていること間違いなしです!

ブッチ

もう複線図に怖がらなくていいですよ~

タコさん

記事を読んで複線図の不安を取り除こう!

目次

複線図とは?

はてなマークを持つキャリアウーマン
タコさん

そもそも複線図って何?

ブッチ

まずは複線図について理解しましょう。

複線図とは、技能試験で出題される単線図をさらに詳しく描いたものです。

分かりやすく言えば、プラモデルを組み立てる時に見る設計図のことです。

第二種電気工事士の技能試験では、候補問題に単線図は描いてありますが、複線図は描かれていません。

複線図は、自分で描く必要があります。

複線図が間違ってしまうと、欠陥になる可能性が高く、技能試験をクリアすることができません。

複線図をマスターすることは、技能試験合格に大きく関わってきます。

つまり、超重要です。

タコさん

複線図が無いってことは、設計図が無い状態なんだ…
それじゃ、ちゃんと作業できなくて技能試験合格できないじゃん。

ブッチ

そうです。
だから、複線図を描ける様にするのは重要なんです。

複線図を描く為のルールを覚えよう

複線図のルールを覚える記事の画像
タコさん

複線図が大事なのは理解できた!
けど、どうやって描いて良いのか分からないよ。

ブッチ

複線図を描く為にはルールを覚える必要があります。

複線図を描く練習をしようとしても、いきなり描くことはできません。

複線図を描くには、ルールを覚えることが重要です。

僕は、複線図を描く為のルールを「ホーザンの複線図の描き方」で覚えました。

基本的なルールは3つです。

  1. 接地側は負荷(ランプレセプタクル等)とコンセントに繋ぐ→白線
  2. 非接地側はスイッチとコンセントに繋ぐ→黒線
  3. スイッチから対応する負荷に繋ぐ→指定なし

このルールを覚えることが、複線図を描く上で一番大事です。

必ず覚えましょう。

タコさん

複線図の描き方にルールがあったんだ!
しかも3つだけ!

ブッチ

この3つのルールを覚えればOKです。

複線図の描き方と練習方法

複線図の描き方と練習方法を紹介
タコさん

ルールは分かった。
でも、実際に見ないと理解できん。

ブッチ

候補問題を使って実際に描き方をお見せします。

複線図の描き方

ここからは実際に候補問題1を使って描き方を教えます。

第二種電気工事士技能試験候補問題1
複線図を描く手順
  1. 全体図を描く
  2. 電源から白線を繋げる(負荷側とコンセント)
  3. 電源から黒線を繋げる(スイッチとコンセント)
  4. 繋げた線の色をメモしておく(白線ならW、黒線ならB)
  5. 記号に沿った線を繋げる(イ・ロ・ハ)
  6. 繋げた線の色をメモする(一方がWならもう片方はBが基本)
  7. 寸法をメモする
  8. リングスリーブのサイズをメモする

では、さっそく手順に沿って複線図を描いてみます。

ブッチ

ここからは実際に紙に描いてみます。
見づらかったらごめんなさい汗

1.全体図を描く

まずは、線を描かずに下記の様に全体図を描いてみましょう。

スイッチは候補問題通りの図ではなく、下記図の様にすると複線図が描きやすいです。

複線図描き方手順1

2.電源から白線を繋げる(負荷側とコンセント)

全体図を描いたら電源から白線を繋げてみましょう。

ブッチ

ポイントは負荷側とコンセントに繋ぐというルールを守ることです!

複線図手順2

※ジョイントボックスの中に必ず●を描くようにしましょう。

 ●が各線を圧着する部分になります。

3.電源から黒線を繋げる(スイッチとコンセント)

次は黒線を繋げます。

スイッチとコンセントに線を繋げましょう。

ブッチ

今回はコンセントが無いからスイッチだけでOKです。

複線図手順3
ブッチ

ここでのポイントを紹介します。

3連スイッチは一つ一つ繋げず、ワタリ線を使うということです。

上記、図の様に線を描けばOKです。

4.繋げた線の色をメモしておく(白線ならW、黒線ならB)

繋げた線の色をメモします。

ブッチ

どの線を繋げたのかわかりやすくしておきましょう。

画像で描いてある様に簡単に白線はW、黒線はB。

複線図手順4

5.記号に沿った線を繋げる(イ・ロ・ハ)

あとは、記号が同じ場所に残りの線を繋げましょう。

引掛けシーリング(角型)はイなのでイのスイッチに繋げます。

ランプレセプタクルはロなのでロのスイッチに繋げます。

蛍光灯はハなのでハのスイッチに繋げます。

図の様になります。

複線図手順5
ブッチ

線の色がメモされてない所が繋げた場所です。

6.繋げた線の色をメモする(一方がWならもう片方はBが基本)

記号同士で繋げた線の色をメモします。

基本的には、2Cと書かれた線は白と黒の配線で3Cは白と黒と赤の配線を意味します。

つまり、2Cの配線なら一方がWであれば、もう一方はBとメモすればOKです。

AとBのジョイントボックスの間の線は3Cなので、WとB以外に赤線のRをメモしておきます。

ブッチ

一番のややこしいポイントは下記のスイッチです。

3連スイッチ(●●●)の場所は2C×2と明記されているので線を2本使用しています。
ホタルスイッチ(●H)の場所でWとBを1本使い、ロハの線でもう一本使います。ロハの線の色はどちらでもOKです。

描くとこんな感じです。

複線図手順6
ブッチ

ちょっとややこしいですが実際に配線を組んでみると理解できますよ。

7.寸法をメモする

線を繋げて色をメモしたら寸法をメモしましょう。

寸法は候補問題の図に書いてありますが、その通りにすると線が短くなってしまい欠陥になる可能性がでます。

ポイント紹介
  • ジョイントボックスに接続する時は候補問題の図の長さ+100㎜で寸法を出しましょう。
  • 引掛けシーリング(角型)では通常20㎜必要ですが、誤差の範囲なので省略します。
  • スイッチは100㎜必要です。
  • ランプレセプタクルは50㎜ぐらい必要です。
  • 蛍光灯は施工省略部分なので必要なしです。
ブッチ

ポイントを把握したら実際に描いてみます。
寸法を記入した場所は赤字を入れてあります。

複線図手順7

8.リングスリーブのサイズをメモする

最後にリングスリーブの圧着サイズをメモします。

差込コネクタは線の本数に合ったコネクタを使用します。

ブッチ

リングスリーブの圧着サイズを簡単に覚える方法は次の見出しで書いてます。そちらを参考にして下さい。

複線図手順8
ブッチ

これで複線図は完成です。

タコさん

手順に沿って描けば理解できるね。

複線図の練習方法

複線図を描くルールと手順を理解したら、練習あるのみです。

練習方法はとても簡単です。

候補問題全13問の複線図を繰り返し描くだけです。

なぜなら、技能試験の問題は候補問題からしか出ません。

候補問題すべての複線図が描ければ、どの問題が出てきても対応できます。

対応できれば、合格に近づくことは間違いありません。

最低でも2回は繰り返して書いてみましょう。

候補問題リンク
https://www.shiken.or.jp/candidate/pdf/K_R06K.pdf

タコさん

どれぐらいの期間で練習したらいいの?

ブッチ

僕は、1日に2つずつ候補問題の複線図を描いて練習しました。

リングスリーブ圧着サイズを簡単に覚える方法

リングスリーブの圧着サイズを簡単に覚える方法の画像

リングスリーブの圧着サイズは最初はややこしく感じますが、コツをつかめば簡単に覚えられます。

ブッチ

簡単に覚える方法はこれです!

リングスリーブの圧着サイズを簡単に覚える方法

点数形式で覚える。

  • 1.6㎜の電線は1点。2.0㎜の電線は2点として考えます。
  • 0点~2点なら圧着サイズは〇。
  • 3点~4点なら圧着サイズは小。
  • 5点以上なら圧着サイズは中。
ブッチ

第二種電気工事士はリングスリーブ大を使うことはありません。
上記の〇、小、中だけ覚えればOKです。

タコさん

コツをつかめば簡単に覚えられるね!

複線図の簡単な覚え方と描き方のまとめ

まとめを伝える女の子
ブッチ

今回のコンテンツのまとめです。

複線図を描くときのルール
  1. 接地側は負荷(ランプレセプタクル等)とコンセントに繋ぐ→白線
  2. 非接地側はスイッチとコンセントに繋ぐ→黒線
  3. スイッチから対応する負荷に繋ぐ→指定なし
複線図を描く手順
  1. 全体図を描く
  2. 電源から白線を繋げる(負荷側とコンセント)
  3. 電源から黒線を繋げる(スイッチとコンセント)
  4. 繋げた線の色をメモしておく(白線ならW、黒線ならB)
  5. 記号に沿った線を繋げる(イ・ロ・ハ)
  6. 繋げた線の色をメモする(一方がWならもう片方はBが基本)
  7. 寸法をメモする
  8. リングスリーブのサイズをメモする
リングスリーブの圧着サイズを簡単に覚える方法

点数形式で覚える。

  • 1.6㎜の電線は1点。2.0㎜の電線は2点として考えます。
  • 0点~2点なら圧着サイズは〇。
  • 3点~4点なら圧着サイズは小。
  • 5点以上なら圧着サイズは中。
ブッチ

まとめは以上です。

終わりに

今回は、複線図の描き方を紹介しました。

複線図は筆記試験で勉強すると全く分からなかったので、筆記では捨てていました。

技能試験の勉強で複線図を繰り返し描くうちに自然と複線図が描ける様になりました。

13問すべての複線図を覚えるより、ルールを理解して描くことが大事だと僕は思っています。

ブッチ

暗記が得意なら覚えてもOKです。
不得意ならルールを覚えて複線図を描ける様になるのがオススメです。

ルールを理解できれば必ず複線図は描ける様になります。

複線図が描ける様になれば技能試験の半分は合格したも同然です!

しっかり描ける様になって技能試験合格を目指してください。

最後に、僕が第二種電気工事士に合格した時に参考にした書籍とHOZANのYouTubeリンクを貼っておきます。

技能試験ファイト~!

ブッチ

それでは、今回はこれで。
今回も閲覧頂きありがとうございました。

↓↓HOZANの動画サイト↓↓
https://www.youtube.com/@HOZANdenko

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